カラダに良いとは限らない?薬トリビア

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薬は異物?なぜ副作用が起こる?

そもそも薬とは?この「くすり」という読み方は、薬を飲むと奇妙なことが起こることの「奇(くす)し」から付いたとも言われています。薬を飲むと病気が治ったり、楽しい気分になったり、トリカブトなどの有毒植物を誤った方法で飲んでしまい死んでしまうことがあったりと、薬を飲むと「何か変なことが起こる」からだと思われます。

薬は異物?なぜ副作用が起こる?

薬は「異物」

そもそも、薬とは、私たちのカラダにとっては「異物」なのです。例えば、ビタミンは、人間のカラダの中では作ることができません。そのため、食べ物からビタミンを摂取します。だからといって、これを薬の「ビタミン剤」で摂取しようとすると、副作用が現れる場合があります。食べ物でビタミンによる副作用はあまり聞いたことがありません。薬は正しい飲み方、使い方をしていると、副作用は防げます。そのためには、薬を正しく使用したいものです。

2種類以上の薬の同時使用

では、2種類以上の薬を同時に使用する場合はどうなるでしょうか?病院へ行くと、いくつかの種類の薬を処方されることがあります。症状は一つなのに不思議だな~と思ったことはありませんか。2種類以上の薬を一緒に飲む場合、1つの薬の効果よりも、2種類以上飲むことによってその薬の良い効果をさらに高めたり、副作用を防止したりするための併用効果をねらっているのです。ですが、薬の飲み合わせが悪かった場合、良い効果が得られなかったり、思わぬ副作用があったりと、大変危険です。そのため、自分が飲んでいる薬のことを、医師や薬剤師などに相談することは大切なことです。

薬の飲み過ぎ

また、薬を飲み過ぎるのも良くありません。つい、薬をたくさん飲めば、効き目も良くなると思ってしまいがちですが、そんなことはありません。薬を大量に飲むことによって、危険な状態になることもあるのです。とくに、睡眠薬や糖尿病の薬などは、飲み過ぎると大変危険ですので注意しましょう。また、子供用のシロップ剤なども、甘くて子供が欲しがるからといって多く飲ませてはいけません。日頃気軽に飲んでいる栄養ドリンクやビタミン剤、市販の風邪薬など、一見カラダに良さそうなものでも、大量に摂取することは避けましょう。薬には「有効量」というものがあります。「有効量」とは、この分量を飲むと効き目があるという目安となります。このため、薬が効かないからといって、大量に飲んでしまうのではなく、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

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