お酒でトラブルに巻き込まれてしまったことや、飲み過ぎて失敗してしまったことなど、そんな経験がある人は少なくないでしょう。しかし、ほろ酔い気分はとても気持ちが良く、ついつい飲み過ぎてしまうこともありますよね?この「酔い」はどこからくるものなのでしょうか?
飲酒をすると、アルコールは胃や腸で吸収され血管へとまわります。酔いの効果は血液中のアルコール濃度によって変化します。血液中のアルコールは、人間の意識や精神活動などの理性をつかさどる大脳新皮質に、麻酔作用をおよぼします。この麻酔作用で働きが鈍くなると、大脳新皮質の働きに抑制されていた人間の本能や情緒活動などの感情をつかさどる部分の働きが活発になるのです。
ほろ酔いの状態では、気分は爽やかで、活発な態度となり、話はなめらかとなり、抑制が少し外れる程度ですが、酔いが進むと、思考力や判断力が鈍くなり、感情があらわとなっていきます。このように酔いはアルコールの麻酔作用によるものなのです。
麻酔作用の主な要素としては、「鎮静」「意識の消失」「体が動かなくなる」「痛みの消失」「記憶の消失」です。手術などで用いられる麻酔は、使用するとすぐに外科麻酔期となりますが、アルコールの場合は、初期の軽い麻酔状態が長く続き、精神的な抑制が解かれ興奮状態が表面化することが特徴です。
麻酔薬は、種々の神経細胞群と非常に特異的に相互作用することによって、麻酔に見られるそれぞれの効果を生み出すことが分かってきています。これら麻酔の効果によって、お酒を飲み過ぎると「記憶」がなくなるなどの状態となってしまうのです。ただ、睡眠のためにアルコールを飲んだ場合、少量でも睡眠の後半部分を障害するとされていますので注意が必要です。
アサヒグループホールディングス株式会社とカゴメ株式会社の共同研究により、お酒を飲むときにトマトジュースを一緒に飲むと、血中のアルコール濃度が3割低下し、体内からのアルコール消失も50分早まることが分かっています。トマトの水溶成分によってアルコールの代謝に関わる酵素の活性が高まることによるものです。
このため、アルコールと一緒にトマトを食べると、酔いのまわりが緩やかとなり、飲酒後の酔いが覚めるのも早まる可能性があります。しかし、トマトがアルコール分解に効くからといって、飲み過ぎには注意して下さいね!!
医師が患者を診察したときの対価が診察料です。診察料は基本診療料と指導管理料の合計です。基本診療料は診療の内容にかかわらず、医師が診察をした際にかかる費用で初診料、再診料などがこれにあたります。指導管理料は病気ごとの診察料金で、病気の状態に応じて細かく分類されています。続きはこちら
ドロドロ血液は体に悪く、サラサラ血液は体に良いという俗説があります。ドロドロ、サラサラは血液の粘性の表現ですが、実は血液の粘性が高くても、低くても体にいいことはありません。どちらも体に異常がある、あるいは異常をもたらす可能性のある状態です。体は、自分自身の身体機能を常に一定に保とうという性質がありますから、血液の粘性も普通の状態で保たれるのが正常なのです。続きはこちら
薬はそもそもカラダにとって異物です。人間はカラダに必要な成分は食べ物から摂取しています。薬は食べ物ではなく、人工的に作られたものなので、異物なのです。正しく飲まないと副作用が出て、カラダに害を与えたり、あるいはまったく効果が出なかったりします。医師の指導や服用の際の注意書きなどを確認して守るようにしましょう。続きはこちら